サムシングフォーとは
ヨーロッパに古くから語り継がれている言い伝えで、イギリスの童謡集「マザーグース物語」に出てくる次のような詩に由来します。
“Something old, something new,
something borrowed, something blue,
and a sixpence in her shoe.”
—「何か古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの、そして靴の中に6ペンス銀貨を」
これらを結婚式の日に身につけると、その花嫁は幸せになれるというおまじないです。
この“Something ○○”にあたる4つのアイテムが「サムシングフォー」。
【Something Old】 何か一つ古いものを
祖先から幸せを受け継ぐこと。
たくさんの愛のつながりの先に自分たちが連なっていることを実感するために、
母や祖母から“なにか”譲り受けたものを身につけます。
【Something New】 何か一つ新しいものを
新しい人生を踏み出すこと。
手と手を取り合い一本道を一緒に歩み始めるために、新しい“なにか”を用意します。
【Something Borrow】 何か一つ借りたものを
幸せな結婚生活を送っている人に幸せを分けてもらうこと。
今の幸せはたくさんの人に支えられていることを忘れないために、
すでに結婚して幸せになっている友人や親しい人に何かを借ります。
【Something Blue】 何か一つ青いものを
ずっと清らかな気持ちを持ち続けること。悲しいときや楽しい瞬間、
ふたりで結婚を決めたときを思い出すために、青い“なにか”を目立たないところに身につけます。
【Sixpence in her shoe】 靴の中には6ペンス硬貨を
心から満たされた人生を送ること。おふたりの暮らしに富と繁栄がもたらされ、
心にはゆとりがもてるお守りとして、花嫁の左の靴にはSixpenceを忍ばせます。
以上の4つの項目をひとまとめにして、サムシングフォーというわけです。
それぞれの意味合いも、何だかとても素敵ですよね。
祖先や家族、自分の幸せを作ってくれた環境を大切にしながら、
未来への希望を持って新しい人生を踏み出すお二人にふさわしい、すごく魅力的な言い伝えですよね。
