嫁入り道具の定番といえば、あこや真珠のネックレス。

ご親族への結婚のご挨拶をはじめ、結婚式やお悔やみの場への参列、またお子様の入園・卒園式など、オールマイティに末永く使えるフォーマルジュエリーです。

そんな方のために、パールの選び方の基本をお教え致します。

パールの評価基準の一つ

真珠には、品質を見極めるための様々な基準があります。
その中で、今回はそれぞれの項目の頭文字を取って「4S2C（4エス2シー）」と呼ばれるパールの評価基準を元に、真珠を選ぶ際のポイントをご案内致します。

照りの良いものを選ぶべし

パールは照りが命です。上の2つのパールを比べてみると、左側のパールはくっきりとした艶（つや）が出ていますが、右側のパールは全体的にぼんやりしていますよね。

照りの良いパールはお顔周りをパッと明るくしてくれる上に、遠くから見てもその美しさがはっきり分かります。

一番の理想とされるのは、パールを近くで見たときにお顔がはっきり映り込むくらい豊かな光沢があるものです。
パールを選ぶときは、よく覗き込んで照りをチェックしてくださいね。

パールにキズはつきもの

パールは真珠貝が育む生き物由来の宝石であるため、成長の痕であるシワができたり、大きく育つ過程で表面に凹凸ができたりするものです。
私たち人間が"ほくろ"や"えくぼ"を持つのと同じように、多くの場合真珠貝が作った真珠には表面にキズがあります。

キズが少ないほど高品質とされますが、予算が限られている場合はキズの少なさよりも照りの良さを重視して選びましょう。
キズの有無は間近で見なければ分かりませんが、照りの有無は遠くから見てもよく分かるからです。

こちらをサイズ選びの目安として参考にしてください。
また、年齢を重ねると「若い頃に着けていた小粒なパールでは物足りなくなった」というお声もよく聞かれますので、永く使うことも考えて選ぶことをおすすめします。

真円から凹凸のあるものまで様々

パールの形は真円に近いほど価値が高いとされています。
生き物が生み出す宝石ですので、いびつな形に成長することも多く、個性的な形のものはファッションジュエリーに加工されることが多いです。

とにかく高品質なパールにこだわりたいという方には、綺麗な真円に近いものがおすすめですが、多少変形しているパールでも照りや色がお好みでご予算に合うなら一度試着してみてください。

鏡を見てみたときに気にならない程度であれば、選択肢に入れてみましょう。

意外と知られていませんが、ほとんどのパールは漂白してから特殊な染料で色を調える「調色」という処理を施されています。

パールをより美しくするため、古くから行われている加工技術ですが、近年はより天然に近く希少性の高い「無調色」のパールも人気です。
お店で比べてみてくださいね。

パールの照り＝巻きの厚さ

巻きとは、珠の中の「核」を包む真珠層の厚みのことです。
アコヤ貝は、体内に入った核の周りに時間を掛けて一層一層"真珠層"と呼ばれる膜を作っていきます。

この真珠層がレンガのように、整然と十分な厚みを持つことによりパールに豊かな照りが生まれるため、巻きはとても重要な要素とされています。

厚い真珠層を育てるには時間が掛かりますが、時間の経過とともにキズも出やすくなります。
十分な巻き厚があって照りが良く、なおかつキズも少ないパールは貴重なんです。

パールを選ぶ際は、ぜひ「4S2C」を参考にしてみてくださいね。
新光堂では高品質のパールを幅広い価格帯で揃えておりますので、安心してご来店ください。

一生ものとしてふさわしい、最高のパールを選ぶ際のお手伝いをさせていただきます。